文化芸術活動の継続支援事業

ずいぶん記事を書くのをさぼってしまいました。

ここしばらくは、「文化芸術活動の継続支援事業」の申請のお手伝いをしております。

劇団活動なんかをやっている人たちはたいてい優秀だったり、ガッツがあるもので、HP作ったり、動画作ったり、消防署行ったり、路上の使用許可とったりしてて、普通の企業さんとかだったら業者に外注する部分も自分たちで大抵のことをやってしまうものです。

僕も劇団時代、公演の予算づくりや会計をしていたので、自分でできることにオカネ使うくらいなら役者にちょっとでもギャラ出したい、なんて考えがやっぱりどっかにあります。

ところが、今回のコロナの影響を受けて文化庁が出したこの「文化芸術活動の継続支援事業」ってのがなかなかの難物だったので、「あ、これは力になれるな」と思って関わりのあった団体に2,3電話してみたところ、「ぜひ頼むよ」と言っていただいたのがキッカケでした。

■文化芸術活動の継続支援事業ってどんなん?

この支援事業は、簡単に言うとコロナの影響を受けた文化芸術活動を営むアーティストに対して、「なんかやるなら助けるよ!」という性質のもので、緊急事態宣言でいろいろ活動止まっちゃったけど、再開していくために、例えば「よし!芝居やろう」という取り組みに対して一口150万円を上限として2/3or3/4の補助を受け取れるってものです。(補助率や上限については詳細ありますが省略しますね)

この事業の素敵なところは、「補助するからこうゆう内容のもの作って」とか「社会のためのことだから収益あげちゃダメ」とかいう条件がほとんどなく、純粋に「アーティスト、ガンバレ」という性質のものだというところです。

■どんな人が対象?

僕の場合、基本は「活動再開のためのトライアル公演」という枠組みで、今年の公演経費に対する補助を申請するケースをメインにお手伝いしているのですが、これは支援対象のど真ん中なわけです。

だから「補助を受けるためにこうこう大層なお題目をデッチあげよう」なんて発想を必要とせずに胸張って国からの支援を受けられるってのは、コレ、キョトンとしちゃった人も多いんじゃないでしょうか。

大体小劇場の公演、100人規模の劇場で6~7回の公演でも200万くらいの予算は使うものです。ですから2/3の補助率でも150万の満額を申請できちゃうんです。

※ちょっと補足:実際には(1)のメイン事業100万と、(2)(1)にコロナの感染症対策事業50万というつくりなので、たいていのケースでは100万の(1)枠の満額申請+(2)枠コロナ関連経費という形で、(2)の方はPCR検査費用を使ってなければなかなか50万枠使い切ることはないって感じです。

■個人の活用例

対象は芸術やってる個人・法人です。

なので僕も対象ということで、僕自身の申請も済ませました。

僕の場合はジャンルは「俳優」なので、俳優を続けるための事業として、動画作成・配信をするための機材の購入を補助してもらうことにしました。

コンテンツとしては役者仲間で作曲やライブをしているバンド(グループ魂的な(笑))の音源化なども盛り込みました。

99999円以下のPCも補助対象経費なのでいよいよ僕もMacユーザーになる予定です。

役者の場合、そんなに経費かかることもないから最初1/3は自分が負担するわけだし自分の申請はいいかな、と思ってたんですが、このPCってところで、やる気になりました。

実際バンドの活動も自粛気味なので、大変ありがたいところです。

■持続化補助金の文化芸術事業版!

で、この補助金、実は最近ちょっと注目された「小規模事業者持続化補助金」の仕組みを転用しているものと思われます。(持続化給付金とは別モノです)

基本的なつくりは両方とも

★事業計画と予算を作って応募

★採択

★事業の実行

★報告

★補助金の振込

という形です。
申請あきらめる人の最初の壁がこの「事業」って言葉がピンとこないのかもですね。
芝居作るのはもちろん、宣伝HP作るのも、映像作るのも、稽古場やアトリエの機材そろえるのも全部事業です。

結構広いっす。

■なんで手続き難しいの?

前述のとおり対象の事業は各分野広範です。

てことは、インチキしようとするやつも紛れてくるんですよ…。

・なんらかの芸術を継続してやってて
・なんらかの事業を計画して
・それを実行して

ってことをちゃんと立証する仕組みが組み込まれてます。

そりゃそうですよね。なんせ国民の税金なんですから。

でもね、今回の審査項目については、ちゃんと活動してりゃ後ろめたく感じる必要なんかないんですよ。例えばこれが「国際交流を目的とした文化事業」だったらそりゃ題目に合わせに行くことも必要かもしれませんが、なんせその題目が「芸術活動を続ける!」ですもの。

まあ強いて言うなら演劇人でひっかかるのは納税要件ですかね(笑)
今年は持続化給付金のおかげでちゃんと確定申告してる演劇人多くて助かりました。

まあ、芸術やってる人は反骨精神の強い人も多いだろうし「お上の世話にはならねえ」なんて哲学もあるだろうからそこは自由ですけど、個人的には「政府の馬鹿野郎!」ってテーマの芝居にも補助出しますよ、って構えは自由主義国家の粋だと思います。

■第三次募集

当初、予算を使い切ったら三次募集はしないかもって話だったんですが、募集することが発表されました。

逆に言うと、殺到しなかったってことですかね。

あ、あの人の申請間に合う、よかった、と思うと同時に、この行政からの厚意もったいないぞ!という気持ちも半分です。

3次募集の締め切りは9/30です。

もし「自分はプロの芸術家といえるのかしら?」と迷ってる人とかいらっしゃったらご相談ください。

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