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2020/06/05 開業日記

開業一か月で方針を再考してみる

開業から1か月。
相変わらず申請取次研修会の開催目処はつかず、その他の研修も行われずで、出鼻挫かれ、未だ受注なしです。
開業直後なんてみんなそんなものかもしれませんが、コロナのおかげで言い訳ついちゃって、「イマイチ焦りが足りないんじゃないか」って焦りとどう向き合うか考えるこの頃です。
それにしても申請取次受講希望者1000人くらいたまってるんじゃないかしら。

というわけで方針を変えて、まずは自動車関連業務に参入することにしました。

理由は簡単。
1.研修なくても三津子先生(母)に教われるから。
2.仕事ありそうだから。
3.簡単そうだから

こんな感じです。

1.三津子先生に教われるから
三津子先生は自動車メインで開業して、父が車屋閉めるあたりから建設や相続へとキャリアを積んできたベテランなので、このジャンルでの業務についてはおおいに頼りにしてるのです。
よく動画で、youtuber行政書士の皆さんが「業務は何とかなります」って言ってるけど、それは受注してからの話。
受注するためにHP整備するにしても、業務内容知らない事には作りようがありません。
挨拶回りの途中で引っ張ってくれる先輩先生でもいたら話は変わるのでしょうが、受注がない状況では、お客さんへのアプローチも手のつけようがありません。
というわけで、一番身近な三津子先生に手を引いてもらえる業務にしました。

2.仕事ありそうだから
これは一般論ですが、行政書士業務の中で、自動車関連は「数こなしてナンボの薄利多売ジャンル」と言われています。
実際、マッチングサイトの「ミツモア」に登録してみると、自動車・許認可・入管・相続がずらっと並びます。(ミツモアについてはまた今度書きたいと思います)
許認可・相続はベテランとの競合で売るものも無いし、仕事一件の難易度もぐっと上がります。
その点自動車は早さが重宝されるとのこと。
今フットワークは最高に軽い僕でも勝負できるわけです。

なんせ今は「早く仕事したい!」

この一点です。

3.簡単そうだから
ちょっとナメた言い方かもしれませんが、他のジャンルと比較すると法令の勉強とかより、手順の把握って感じで実務への道のりは明らかに早いと思います。
入管業務は現段階で塩漬けですが、メインに売っていく方針は変えないつもりなので、「どっぷり建設」なんてなっちゃうと、入管業務勉強したり、準備したりは難しいかな、と思ったわけです。

お客さんの依頼の仕方で考えてみても、例えば産廃業の許認可みたいに「センセ、これでいけますやろか?」って『相談』のトーンではなく「名義変更お願いします。」って感じじゃないですか。

「できて当たり前」の難易度と思いつつ、同時に出来なかったらダメってつもりで行こうと思います。

「作戦を立て直しだ!」

とは言っても自動車をメインに運営していくってつもりではないです。
あくまで入管業務をメインにする方針は変わらずです。

よく聞くのが、「建設やってると、入管だの相続だの派生業務にありつける」ってことですが、
それは「入管やってると、自動車や許認可にの派生業務にありつける」ってことでもあると思います。
専門決めて、その案件だけで行列できるのは大手だけだろう、と思いますし、このコロナ禍みたいな世相の影響に耐えきれません。
僕みたいな個人事務所は派生業務ありき、で勉強を続けなくてはいけないのだな、とつくづく思っているところです。

しかしそうなると膨大です。一万種にも及ぶ取扱業務全部をマスターなんかできるはずがありません。

このへん、行政書士試験のペース配分によく似てるなあと思います。
「5問しか出ない、憲法だの、商法・会社法だのに時間を割くとメインの行政法・民法で落としちゃうよ」
って勉強の比重コントロールしたの思い出します。

この辺、いろんな話聞いてると、あれもしたいこれもしたいって思っちゃうから、自分できめなきゃってとこですね。

僕の場合、
・入管業務をメインに据えて、
・そのお客さんが「自動車関連のこともついでにお願いしちゃおうかしら」って言ってもらえるようにして、
・同じように相続案件が飛び込んでくるのはおいしいんだろうけど、ラッキーパンチに期待って程度にしておいて
・外国人の方の就労先とのやりとりとかから許認可に参入していくチャンスを虎視眈々と狙う

って絵図を書いたとしたら

入管関連は法令も詳細に勉強する。HPも丁寧に作って調べものしたい人が参考になるような情報量載せて、サービスや売りも明確になるくらいにしなきゃ。
→行政法のポジション
自動車関連は、勉強時間区切って実践で確実に点を取れるようにしとこう。
→憲法
許認可は、上記の絵図だと建設に限らず産廃だの医薬だの何が来るかわからないから、おおコケだけしないように広くじっくり構えとこう。外国人労働者が多そうなとこにヤマはるかな。
→民法
会社設立?面白そうだけど、深入りしたら…。出来そうだったら自分でやって、難しそうだったら他の先生紹介しよ。
→商法・会社法
相続案件は、争訟モノは弁護士さんマターだし、民法は勉強してあるから、相談受けてからだなあ
→一般知識

って位置づけでしょうか。

まとめ

とにかくね、「早く仕事して『行政書士になったんだ』」って実感したい!
これに尽きます。
で、試験と違うのが、道が決まってないから自分で決める事だと思います。
そんで、道決めて道のり見たらたぶん一回気を失うんだと思います。
何か一個参入するにも、マーケティングして、法令勉強して、売り物としての準備して、準備できたらニーズのある人に情報発信してってプロセスたくさんで苦笑いしたくなります。

でもこの感覚って、一年半前に教科書開いて初めて民法の条文読んだ時とよく似てます。ってことは、きっと乗り越えられる、そう思いたいものです。