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2020/05/27 BLOG 開業日記

開業のご挨拶に行ってきました

緊急事態宣言も解除され、よし、できなかったことやろう!と近隣の先生への挨拶にまわることにしました。

■士業の開業、挨拶は必須!?
この一か月、いろんな開業マニュアルがらみのホームページやyoutubeを見ましたが、挨拶必要派と不必要派がいらっしゃるみたいですね。
挨拶まわり行った人は概ね、親切に教えて頂いた、とか、仕事を紹介してくれる人もいた、とか書いてらっしゃいます。

挨拶される方も、悪い気はしないとい言う一方で、忙しいところに急に来られても困る、とか、アポ取られたらお茶の一つも出さなきゃいけないじゃないか、だとか、何が正解かバグりそうです。

しかも緊急事態宣言は解除されたといえ、ソーシャルディスタンスのご時世では、逆に面と向かって挨拶なんてかえって迷惑なんじゃないか、とか、そもそも市川市だけで80人以上いる人全員に挨拶するのか?絞るとしたらどうやって?と逡巡は尽きません。

ひとまずは支部長面談の時に勧めて頂いた近隣のベテラン先生のところに挨拶に伺ってみることにしました。

■捗らない挨拶リストづくり
前述のとおり、市川市だけで80人、支部で500人を超える大所帯の葛南支部。
むやみやたらに回ってもキリがありません。

まずは県会のHPから、葛南支部、市川市で開業している先生のリストをエクセルで再編集しました。

まずは
「ふむふむ、市川駅と本八幡駅の周りはさすがに多いな。逆に駅から遠いところに開業してる先生も多いな。みなさん自宅開業かな。」
なんていろいろソートかけて遊んでみます。

江戸川の向こう側エリアと市川エリア省略して絞ったら…まだ多いな
本八幡エリアに絞ってみたら…うん、これくらいかな。ん?でも待てよ、みんながみんな実際に稼働してるわけでもないか…

さらに「そうだ、他士業の先生への挨拶も大事って言ってたな」と本八幡近辺の司法書士さんや弁護士さんを検索すると、これまたザクザクヒット。

意識が飛びそうになり、この辺でリスト作りはあきらめました。

まずは支部長が勧めてくれたご近所の先生のとこ行こう、で、どんな先生がいらっしゃるか聞きゃいいじゃん!と作戦変更。

■プロフィール作ってみた
同時に挨拶って何準備したらいいんだ?と、とりあえず挨拶状作って名刺と一緒に封筒に入れてみる。でもこれだけじゃなんだか物足りないです。「僕たち劇団なんです。」て言って公演チラシ無いようなものです。
かと言って、こんな事務所です!って言うような特徴はありません。
間違っても先輩先生に「入管業務なら安心」なんてチラシ渡すわけにはいきませんし。

なので、プロフィールを作ることにしました。

書式は芸能事務所が作ってるプロフィールとほぼほぼ同じです。開業の動機や、母親が現役行政書士なこと、入管業務を取り扱おうと思っていること。
新人なのは向こうも百も承知なわけだから特に見栄はってもしょうが無いし、極力素直に会話のとっかかりになるような内容を並べました。
演劇の世界で生きてきたこと、趣味も音楽・バイク・麻雀となんでも書いておけば、会話のとっかかりになるかもってのは、登録会で先輩の先生が言ってたこと、まるっとぱくりました。

もちろん写真は宣材写真で、全身・バストアップ一点ずつです(笑)
役者やっててよかった。開業の物入りにスタジオ行って宣材取るのも迷いどころですもんね。

■アポとってGO
そんでようやくアポ電です。
最初奥様が出られて「あの、どういったご用件でしょうか?」と怪しまれ焦るものの、「いつでもいらっしゃい」と快く応じてくださいました。

近所の団子屋さんで手土産買って、スーツに着替えて、いざ。
ちなみに手土産は1500円くらいを目安にしました。
一番近所で、ベテランなので、最敬礼のつもりです。

頭の中では、「1500円級」「1000円級」「名刺だけでいっか」と重要度なんとなくつけてるのですが、「名刺級用」に事務所名の入ったボールペンなんかいいかも、とか思っちゃいました。
まあ、この手土産選びなんかのシーンで、社会人経験の少なさを痛感しますね。「5000円級以上」の手土産なんかなかったもんなあ。

■ご挨拶
ようやくご挨拶です。
この先生も自宅開業なのですが、さすがベテラン、看板や事務所スペースのつくりになるほど、こうゆうことだったのか、と納得。

で、まず迷ったのが「マスク取るか、取らないか」

迷いますよね!挨拶にうかがっといて顔見せないのも何しに来たんだだし、とりあえずプロフィール作っといてよかったな、と。

すると先方の方から「こうゆう時期ですのでちょっと離れて失礼します」と。
よく見たら、マスクの上にビニールみたいな厳重な予防してらっしゃる。
ご高齢だし、当然ですよね。
おかげで僕もマスク取らないことで気を使う必要がありませんでした。暑くて汗が噴き出したけど。
新時代のマナーは分かりません。

手土産と封筒を渡すとさっそく、プロフィールに食いついてくれました。
僕は香川県生まれなんですが、この先生は愛媛の出身でした。

そこからは自然に質問タイムです。聞きたいことは山ほどあるけど、お話聞きたいので控えめに言葉を短く選びます。
まず一点気になってたのが、支部長からお名前伺ってたのに、県会のホームページにお名前が載ってなかったこと。ご高齢だと聞いていたので看板下ろされたのかな、とかも思ってたのですが、なんてことはない載せない、という選択肢もあるようです。
建設がご専門で、ある程度固定客掴んだら余計な営業電話もかかってくるし、いいやってことですかね。

でも、ってことはホームページに載ってる以上に行政書士がこの街にいるってことです。うーん。競争やねえ。

■挨拶回りリスト
まずはリストづくりで困った話から、挨拶しといたほうがいい先生っていますかね?と直球。
「そうねえ…」
よくされる質問だろうと思ってたのに、意外な反応でしたが結構丁寧に伺うことが出来ました。

盲点だったのが、支部会の幹事とかからでどう?って真っ当なご意見。
県会のホームページには、その辺載ってなかったので思い至りませんでしたが、登録会でもらった書士会名簿にずらっと書いてありました。紙媒体のデータも活用しなくちゃですね。「書士」だけに。

主な役員を紹介していただいてるうちに、周辺の先生方の情報もいただけました。
ちょうどいい感じのリストが作れそうです。

ただ他士業の先生については、「僕はこの先生に任せてるよ」とか紹介されるんじゃないかな、と思ってたのに、「そうねえ、大事だねえ」程度だったので深くは聞けませんでした。この辺はこちらから紹介してがっついて言うよりもそのうち、この人がいいよって進めてくる先生もいる気がするので、そういう人が現れるまでステイです。

■市川の行政書士事情
ズバリ、「建設業はベテランがひしめいてるから、若い子は相続とか入管業務とかみたいだねえ」とのこと。

実に納得。読み通りと言っちゃ読み通りなんだけど、現状申請取次講習が開催されない状況で、おふくろの専門、運輸・建設から手をつけるかって思ってるときにうーん、な感じです。

まあいろんなyoutubeとか見るに、建設はいろんな派生業務への足掛かりって言うから常に参入できるようにとか思ってるんですが、甘くないなあ。

商工会議所についても聞くことができました。
市川市の場合、相談役の行政書士さんもついてるみたいで、当然挨拶リスト入りです。

この自粛期間、散歩しながらグーグルマップに「行政書士」のピン落としていろんな看板気にしてましたが、どうも駅前は相続系が多いみたいですね。で、自宅開業っぽい住所の先生は建設系なのかも。

■しかしコロナは面倒だ
「ご挨拶遅れまして」の枕言葉にはうってつけですが、やっぱり不自由ですね。
先輩先生もアドバイスとして、「研修会とか支部の集まりでしっかり交流しなよ」と言ってくださるのですが、それが開催されない現状で「倫理研修もまだ受けられてないんですよ」と言うと、「ああ、そうか…。」と気を遣わせてしまったようです。

やっぱり、研修会・支部会重要ですね、早く再開して欲しいものです。

で、結局、この時期にご挨拶に伺っていいものかどうかはまだ判断つきかねますね。
あと2、3件は回って、お手紙とかお電話にするかとか判断することにしようかと思います。

■まとめ
べつにまとまりませんが、やっぱ地元の先生のお話は間違いなく有意義でした。
こういう時期じゃなければ、10件くらいまわって損はないだろうなって感じです。
文字に起こすとアレですが、話も終盤にかかってくると

「大変だろうけど頑張って」

という言葉が実にリアルでした。
集客が大変なのか、客づきあいとかの業務が大変なのか、勉強が大変なのか。
どれも大変なんだろうけど、この先生はどこで苦労されたんだろうな、とか考えさせられました。

で、やっぱし支部会・研修会!
ここ顔出すまではただただ心細いですね。

逆にそこにいい形で仲間に入れてもらうために、勉強して作戦練らなきゃです。

あと挨拶回りとは少し外れるけど、自分の取り扱い業務について迷っちゃいますね。
入管業務の勉強も結構大変なんですよ。

ネット上の先輩たちは「業務はなんとかなる」って言うけど、専門業務以外のとこそんな簡単につまみ食いできるものなのかしら?

今度はその辺先輩たちにもお話伺って記事に出来たらと思います。

あ、アイキャッチにいつも困ってたんですが、しばらくは本八幡の神社シリーズで行こうと思います。まずは葛飾八幡宮正面。