-
給付金
2020/09/07
文化芸術活動の継続支援事業
ずいぶん記事を書くのをさぼってしまいました。
ここしばらくは、「文化芸術活動の継続支援事業」の申請のお手伝いをしております。
劇団活動なんかをやっている人たちはたいてい優秀だったり、ガッツがあるもので、HP作ったり、動画作ったり、消防署行ったり、路上の使用許可とったりしてて、普通の企業さんとかだったら業者に外注する部分も自分たちで大抵のことをやってしまうものです。
僕も劇団時代、公演の予算づくりや会計をしていたので、自分でできることにオカネ使うくらいなら役者にちょっとでもギャラ出したい、なんて考えがやっぱりどっかにあります。
ところが、今回のコロナの影響を受けて文化庁が出したこの「文化芸術活動の継続支援事業」ってのがなかなかの難物だったので、「あ、これは力になれるな」と思って関わりのあった団体に2,3電話してみたところ、「ぜひ頼むよ」と言っていただいたのがキッカケでした。
■文化芸術活動の継続支援事業ってどんなん?
この支援事業は、簡単に言うとコロナの影響を受けた文化芸術活動を営むアーティストに対して、「なんかやるなら助けるよ!」という性質のもので、緊急事態宣言でいろいろ活動止まっちゃったけど、再開していくために、例えば「よし!芝居やろう」という取り組みに対して一口150万円を上限として2/3or3/4の補助を受け取れるってものです。(補助率や上限については詳細ありますが省略しますね)
この事業の素敵なところは、「補助するからこうゆう内容のもの作って」とか「社会のためのことだから収益あげちゃダメ」とかいう条件がほとんどなく、純粋に「アーティスト、ガンバレ」という性質のものだというところです。
■どんな人が対象?
僕の場合、基本は「活動再開のためのトライアル公演」という枠組みで、今年の公演経費に対する補助を申請するケースをメインにお手伝いしているのですが、これは支援対象のど真ん中なわけです。
だから「補助を受けるためにこうこう大層なお題目をデッチあげよう」なんて発想を必要とせずに胸張って国からの支援を受けられるってのは、コレ、キョトンとしちゃった人も多いんじゃないでしょうか。
大体小劇場の公演、100人規模の劇場で6~7回の公演でも200万くらいの予算は使うものです。ですから2/3の補助率でも150万の満額を申請できちゃうんです。
※ちょっと補足:実際には(1)のメイン事業100万と、(2)(1)にコロナの感染症対策事業50万というつくりなので、たいていのケースでは100万の(1)枠の満額申請+(2)枠コロナ関連経費という形で、(2)の方はPCR検査費用を使ってなければなかなか50万枠使い切ることはないって感じです。
■個人の活用例
対象は芸術やってる個人・法人です。
なので僕も対象ということで、僕自身の申請も済ませました。
僕の場合はジャンルは「俳優」なので、俳優を続けるための事業として、動画作成・配信をするための機材の購入を補助してもらうことにしました。
コンテンツとしては役者仲間で作曲やライブをしているバンド(グループ魂的な(笑))の音源化なども盛り込みました。
99999円以下のPCも補助対象経費なのでいよいよ僕もMacユーザーになる予定です。
役者の場合、そんなに経費かかることもないから最初1/3は自分が負担するわけだし自分の申請はいいかな、と思ってたんですが、このPCってところで、やる気になりました。
実際バンドの活動も自粛気味なので、大変ありがたいところです。
■持続化補助金の文化芸術事業版!
で、この補助金、実は最近ちょっと注目された「小規模事業者持続化補助金」の仕組みを転用しているものと思われます。(持続化給付金とは別モノです)
基本的なつくりは両方とも
★事業計画と予算を作って応募↓
★採択
↓
★事業の実行
↓
★報告
↓
★補助金の振込
という形です。申請あきらめる人の最初の壁がこの「事業」って言葉がピンとこないのかもですね。芝居作るのはもちろん、宣伝HP作るのも、映像作るのも、稽古場やアトリエの機材そろえるのも全部事業です。
結構広いっす。
■なんで手続き難しいの?
前述のとおり対象の事業は各分野広範です。
てことは、インチキしようとするやつも紛れてくるんですよ…。
・なんらかの芸術を継続してやってて・なんらかの事業を計画して・それを実行して
ってことをちゃんと立証する仕組みが組み込まれてます。
そりゃそうですよね。なんせ国民の税金なんですから。
でもね、今回の審査項目については、ちゃんと活動してりゃ後ろめたく感じる必要なんかないんですよ。例えばこれが「国際交流を目的とした文化事業」だったらそりゃ題目に合わせに行くことも必要かもしれませんが、なんせその題目が「芸術活動を続ける!」ですもの。
まあ強いて言うなら演劇人でひっかかるのは納税要件ですかね(笑)今年は持続化給付金のおかげでちゃんと確定申告してる演劇人多くて助かりました。
まあ、芸術やってる人は反骨精神の強い人も多いだろうし「お上の世話にはならねえ」なんて哲学もあるだろうからそこは自由ですけど、個人的には「政府の馬鹿野郎!」ってテーマの芝居にも補助出しますよ、って構えは自由主義国家の粋だと思います。
■第三次募集
当初、予算を使い切ったら三次募集はしないかもって話だったんですが、募集することが発表されました。
逆に言うと、殺到しなかったってことですかね。
あ、あの人の申請間に合う、よかった、と思うと同時に、この行政からの厚意もったいないぞ!という気持ちも半分です。
3次募集の締め切りは9/30です。
もし「自分はプロの芸術家といえるのかしら?」と迷ってる人とかいらっしゃったらご相談ください。
-
給付金
2020/06/29
持続化給付金対象拡大!
確定申告を雑所得や給与所得で行った人に対象拡大した持続化給付金が今日から受付開始になりました。
恐る恐る要件を見てみると…
●雇用契約によらず、業務委託契約等に基づく事業活動からの収入がある方で、これらの収入を確定申告における主たる収入として、雑所得又は給与所得の収入として確定申告をした方・委任契約に基づき、音楽教室や学習塾の講師など、「生徒を教える」という役割を委任されている方・請負契約に基づき、成果物を納品されているエンジニアやプログラマー、WEBデザイナー、イラストレーター、ライターなど・業務委託契約に基づき、化粧品や飲料など、特定取引先の商品を届け、集金する業務を委託されている方など※上記の職種であっても、会社等に雇用されている方(サラリーマンの方、パート・アルバイト・派遣・日雇い労働等の方を含む。)は対象になりません。ただし、2019年中に独立・開業した場合は対象になり得ます。
ぎゃああ!青字の部分で引っかかってしまいました。
僕は、アルバイト収入も芸能の収入も全部給与所得で申告してしまっていたので、この対象拡大に期待していたのですが…まあ僕の場合は自己都合も含まれるから正直五分五分かなとは思っていたのでガックリとまではいきませんが、アルバイト収入で生計をたててた役者仲間たちの落胆を想像するとちょっと腑に落ちませんね。
確かに、自粛期間中稽古がなくなったからガッツリバイト入れてかえって安定したって仲間もいましたが、その人は申請してません。
確かに「事業の持続化」の名目に、アルバイト収入が主であるフリーターのくくりになる人はマッチしてないかもしれません。また、おそらく100万円の補償が過剰となってしまうケースも少なくないと思います。が、パートやアルバイトで細々と生計を立ててた人に他の補償がないのは不公平感ありますね。雇用主に雇用調整助成金受けてもらってやってくれってことでしょうか?いやいやいやいや、ですよね。
100万の上限は引き下げてでも、パート・アルバイト収入の人対象の給付金、必要なんじゃないですかね。
ちなみに非常勤講師等の先生方は、救済ですね。これは急務のことだったからよかったです。僕の場合、講師職の所得は県立高校で年間予定コマ数から計算された額を12か月で割って支給なので、ここについては減収ありませんでした…。この数か月はこの収入に助けられた部分もありますが…ショボーンです。
役者仲間たちの収入は業務委託契約になりますかね。とりあえず一定数の仲間は救われるはずですが、一番大変なアルバイトしながら役者を頑張ってる仲間が心配です。
今回要件を満たさなかった方、さぞかしガックリだと思います。ただ、少しでも可能性を感じるという方は、問い合わせしてみてはいかがでしょうか?
演劇業界の目線から見ると、今回の対象拡大では一番困ってる人が救済されないって印象は免れません。本業で補償に値する収入を得てなくても、「助けて!」と声をあげることは決して恥ずかしいことではないと思います。ここ数か月、役所などに出入りしてみると、行政ってところは思った以上に困ってる人には支援を惜しみません。コロナに関連した補償・支援でなくても自分を助けてくれたり応援してくれる枠組みが沢山あるってことに今まで気づいてなかったなあ、としみじみ思ってます。役所の人たちの対応も、このコロナ禍で、本当に困ってる人がたくさんいるから態度が変わったのかどうかはわかりませんが、少なくともわが市川市の職員さんたちは称賛に値する対応ばかりでした。私見ですが、タカリ根性で「俺にもよこせ!」ってパニックにならない品位が保たれてこその信頼関係なんだと思います。
決して火事場泥棒にならないように気を付けながら、「助けて!」のサインは臆さない。この意識が絶妙になれば我々市民と国や自治体の関係ってのは、ものすごい力を発揮するのだと思います。
そのためにも「行政の円滑な運営に資する」行政書士、活躍していきたいものです。
-
給付金
2020/06/12
雇用保険法 臨時特例法成立
6月12日。新型コロナウイルス感染拡大を受け、勤務先から休業手当を受け取れない労働者向けの給付金を新設する雇用保険法の臨時特例法が成立したそうです。
厚生労働省は7月末までの支給開始を目指すということで、またざわつきそうですね。
雇用保険に入ってて、休業してるのに受給できないって人が受給できるようにってことがメインで、受給できる期間の延長だったりが盛り込まれてるようです。
「新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための雇用保険法の臨時特例等に関する法律案」を見て見ると、被保険者が受け取るのはもちろんとして、被保険者じゃなくても被保険者に準じて給付を受けることができる、とあります。2時間目のニュースなので、この案が最終的にどうまとまったかまではごめんなさい、まだ拾えてないのですが、アルバイトとかパートの人もって可能性も出てくるのかもしれません。
似たようなものに雇用調整助成金というのが運用されてましたが、雇用調整助成金が企業に「給料払ってあげて!」って助成してたのと比べて、この特例法は休業を余儀なくされた個人に給付されるとのことです。持続化給付金の際にフリーランスの皆さんが「お前申請した?」ってやってたのが、サラリーマンやアルバイトの間でも繰り広げられるのでしょうか。
しかしそうなってくると、バイト暮らしの役者みたいに給与所得・事業所得混在の人なんかは結局どれに受給資格があるのか混乱しそうですね。持続化給付金も給与所得や雑所得で確定申告したフリーランス対応Verもそろそろのはずですし。
この期間、休業を余儀なくされた労働者の方は注視しましょう。
-
開業日記
2020/06/05
開業一か月で方針を再考してみる
開業から1か月。相変わらず申請取次研修会の開催目処はつかず、その他の研修も行われずで、出鼻挫かれ、未だ受注なしです。開業直後なんてみんなそんなものかもしれませんが、コロナのおかげで言い訳ついちゃって、「イマイチ焦りが足りないんじゃないか」って焦りとどう向き合うか考えるこの頃です。それにしても申請取次受講希望者1000人くらいたまってるんじゃないかしら。
というわけで方針を変えて、まずは自動車関連業務に参入することにしました。
理由は簡単。1.研修なくても三津子先生(母)に教われるから。2.仕事ありそうだから。3.簡単そうだから
こんな感じです。
1.三津子先生に教われるから三津子先生は自動車メインで開業して、父が車屋閉めるあたりから建設や相続へとキャリアを積んできたベテランなので、このジャンルでの業務についてはおおいに頼りにしてるのです。よく動画で、youtuber行政書士の皆さんが「業務は何とかなります」って言ってるけど、それは受注してからの話。受注するためにHP整備するにしても、業務内容知らない事には作りようがありません。挨拶回りの途中で引っ張ってくれる先輩先生でもいたら話は変わるのでしょうが、受注がない状況では、お客さんへのアプローチも手のつけようがありません。というわけで、一番身近な三津子先生に手を引いてもらえる業務にしました。
2.仕事ありそうだからこれは一般論ですが、行政書士業務の中で、自動車関連は「数こなしてナンボの薄利多売ジャンル」と言われています。実際、マッチングサイトの「ミツモア」に登録してみると、自動車・許認可・入管・相続がずらっと並びます。(ミツモアについてはまた今度書きたいと思います)許認可・相続はベテランとの競合で売るものも無いし、仕事一件の難易度もぐっと上がります。その点自動車は早さが重宝されるとのこと。今フットワークは最高に軽い僕でも勝負できるわけです。
なんせ今は「早く仕事したい!」
この一点です。
3.簡単そうだからちょっとナメた言い方かもしれませんが、他のジャンルと比較すると法令の勉強とかより、手順の把握って感じで実務への道のりは明らかに早いと思います。入管業務は現段階で塩漬けですが、メインに売っていく方針は変えないつもりなので、「どっぷり建設」なんてなっちゃうと、入管業務勉強したり、準備したりは難しいかな、と思ったわけです。
お客さんの依頼の仕方で考えてみても、例えば産廃業の許認可みたいに「センセ、これでいけますやろか?」って『相談』のトーンではなく「名義変更お願いします。」って感じじゃないですか。
「できて当たり前」の難易度と思いつつ、同時に出来なかったらダメってつもりで行こうと思います。
「作戦を立て直しだ!」
とは言っても自動車をメインに運営していくってつもりではないです。あくまで入管業務をメインにする方針は変わらずです。
よく聞くのが、「建設やってると、入管だの相続だの派生業務にありつける」ってことですが、それは「入管やってると、自動車や許認可にの派生業務にありつける」ってことでもあると思います。専門決めて、その案件だけで行列できるのは大手だけだろう、と思いますし、このコロナ禍みたいな世相の影響に耐えきれません。僕みたいな個人事務所は派生業務ありき、で勉強を続けなくてはいけないのだな、とつくづく思っているところです。
しかしそうなると膨大です。一万種にも及ぶ取扱業務全部をマスターなんかできるはずがありません。
このへん、行政書士試験のペース配分によく似てるなあと思います。「5問しか出ない、憲法だの、商法・会社法だのに時間を割くとメインの行政法・民法で落としちゃうよ」って勉強の比重コントロールしたの思い出します。
この辺、いろんな話聞いてると、あれもしたいこれもしたいって思っちゃうから、自分できめなきゃってとこですね。
僕の場合、・入管業務をメインに据えて、・そのお客さんが「自動車関連のこともついでにお願いしちゃおうかしら」って言ってもらえるようにして、・同じように相続案件が飛び込んでくるのはおいしいんだろうけど、ラッキーパンチに期待って程度にしておいて・外国人の方の就労先とのやりとりとかから許認可に参入していくチャンスを虎視眈々と狙う
って絵図を書いたとしたら
入管関連は法令も詳細に勉強する。HPも丁寧に作って調べものしたい人が参考になるような情報量載せて、サービスや売りも明確になるくらいにしなきゃ。→行政法のポジション自動車関連は、勉強時間区切って実践で確実に点を取れるようにしとこう。→憲法許認可は、上記の絵図だと建設に限らず産廃だの医薬だの何が来るかわからないから、おおコケだけしないように広くじっくり構えとこう。外国人労働者が多そうなとこにヤマはるかな。→民法会社設立?面白そうだけど、深入りしたら…。出来そうだったら自分でやって、難しそうだったら他の先生紹介しよ。→商法・会社法相続案件は、争訟モノは弁護士さんマターだし、民法は勉強してあるから、相談受けてからだなあ→一般知識
って位置づけでしょうか。
まとめ
とにかくね、「早く仕事して『行政書士になったんだ』」って実感したい!これに尽きます。で、試験と違うのが、道が決まってないから自分で決める事だと思います。そんで、道決めて道のり見たらたぶん一回気を失うんだと思います。何か一個参入するにも、マーケティングして、法令勉強して、売り物としての準備して、準備できたらニーズのある人に情報発信してってプロセスたくさんで苦笑いしたくなります。
でもこの感覚って、一年半前に教科書開いて初めて民法の条文読んだ時とよく似てます。ってことは、きっと乗り越えられる、そう思いたいものです。
-
BLOG 開業日記
2020/05/27
開業のご挨拶に行ってきました
緊急事態宣言も解除され、よし、できなかったことやろう!と近隣の先生への挨拶にまわることにしました。
■士業の開業、挨拶は必須!?この一か月、いろんな開業マニュアルがらみのホームページやyoutubeを見ましたが、挨拶必要派と不必要派がいらっしゃるみたいですね。挨拶まわり行った人は概ね、親切に教えて頂いた、とか、仕事を紹介してくれる人もいた、とか書いてらっしゃいます。
挨拶される方も、悪い気はしないとい言う一方で、忙しいところに急に来られても困る、とか、アポ取られたらお茶の一つも出さなきゃいけないじゃないか、だとか、何が正解かバグりそうです。
しかも緊急事態宣言は解除されたといえ、ソーシャルディスタンスのご時世では、逆に面と向かって挨拶なんてかえって迷惑なんじゃないか、とか、そもそも市川市だけで80人以上いる人全員に挨拶するのか?絞るとしたらどうやって?と逡巡は尽きません。
ひとまずは支部長面談の時に勧めて頂いた近隣のベテラン先生のところに挨拶に伺ってみることにしました。
■捗らない挨拶リストづくり前述のとおり、市川市だけで80人、支部で500人を超える大所帯の葛南支部。むやみやたらに回ってもキリがありません。
まずは県会のHPから、葛南支部、市川市で開業している先生のリストをエクセルで再編集しました。
まずは「ふむふむ、市川駅と本八幡駅の周りはさすがに多いな。逆に駅から遠いところに開業してる先生も多いな。みなさん自宅開業かな。」なんていろいろソートかけて遊んでみます。
江戸川の向こう側エリアと市川エリア省略して絞ったら…まだ多いな本八幡エリアに絞ってみたら…うん、これくらいかな。ん?でも待てよ、みんながみんな実際に稼働してるわけでもないか…
さらに「そうだ、他士業の先生への挨拶も大事って言ってたな」と本八幡近辺の司法書士さんや弁護士さんを検索すると、これまたザクザクヒット。
意識が飛びそうになり、この辺でリスト作りはあきらめました。
まずは支部長が勧めてくれたご近所の先生のとこ行こう、で、どんな先生がいらっしゃるか聞きゃいいじゃん!と作戦変更。
■プロフィール作ってみた同時に挨拶って何準備したらいいんだ?と、とりあえず挨拶状作って名刺と一緒に封筒に入れてみる。でもこれだけじゃなんだか物足りないです。「僕たち劇団なんです。」て言って公演チラシ無いようなものです。かと言って、こんな事務所です!って言うような特徴はありません。間違っても先輩先生に「入管業務なら安心」なんてチラシ渡すわけにはいきませんし。
なので、プロフィールを作ることにしました。
書式は芸能事務所が作ってるプロフィールとほぼほぼ同じです。開業の動機や、母親が現役行政書士なこと、入管業務を取り扱おうと思っていること。新人なのは向こうも百も承知なわけだから特に見栄はってもしょうが無いし、極力素直に会話のとっかかりになるような内容を並べました。演劇の世界で生きてきたこと、趣味も音楽・バイク・麻雀となんでも書いておけば、会話のとっかかりになるかもってのは、登録会で先輩の先生が言ってたこと、まるっとぱくりました。
もちろん写真は宣材写真で、全身・バストアップ一点ずつです(笑)役者やっててよかった。開業の物入りにスタジオ行って宣材取るのも迷いどころですもんね。
■アポとってGOそんでようやくアポ電です。最初奥様が出られて「あの、どういったご用件でしょうか?」と怪しまれ焦るものの、「いつでもいらっしゃい」と快く応じてくださいました。
近所の団子屋さんで手土産買って、スーツに着替えて、いざ。ちなみに手土産は1500円くらいを目安にしました。一番近所で、ベテランなので、最敬礼のつもりです。
頭の中では、「1500円級」「1000円級」「名刺だけでいっか」と重要度なんとなくつけてるのですが、「名刺級用」に事務所名の入ったボールペンなんかいいかも、とか思っちゃいました。まあ、この手土産選びなんかのシーンで、社会人経験の少なさを痛感しますね。「5000円級以上」の手土産なんかなかったもんなあ。
■ご挨拶ようやくご挨拶です。この先生も自宅開業なのですが、さすがベテラン、看板や事務所スペースのつくりになるほど、こうゆうことだったのか、と納得。
で、まず迷ったのが「マスク取るか、取らないか」
迷いますよね!挨拶にうかがっといて顔見せないのも何しに来たんだだし、とりあえずプロフィール作っといてよかったな、と。
すると先方の方から「こうゆう時期ですのでちょっと離れて失礼します」と。よく見たら、マスクの上にビニールみたいな厳重な予防してらっしゃる。ご高齢だし、当然ですよね。おかげで僕もマスク取らないことで気を使う必要がありませんでした。暑くて汗が噴き出したけど。新時代のマナーは分かりません。
手土産と封筒を渡すとさっそく、プロフィールに食いついてくれました。僕は香川県生まれなんですが、この先生は愛媛の出身でした。
そこからは自然に質問タイムです。聞きたいことは山ほどあるけど、お話聞きたいので控えめに言葉を短く選びます。まず一点気になってたのが、支部長からお名前伺ってたのに、県会のホームページにお名前が載ってなかったこと。ご高齢だと聞いていたので看板下ろされたのかな、とかも思ってたのですが、なんてことはない載せない、という選択肢もあるようです。建設がご専門で、ある程度固定客掴んだら余計な営業電話もかかってくるし、いいやってことですかね。
でも、ってことはホームページに載ってる以上に行政書士がこの街にいるってことです。うーん。競争やねえ。
■挨拶回りリストまずはリストづくりで困った話から、挨拶しといたほうがいい先生っていますかね?と直球。「そうねえ…」よくされる質問だろうと思ってたのに、意外な反応でしたが結構丁寧に伺うことが出来ました。
盲点だったのが、支部会の幹事とかからでどう?って真っ当なご意見。県会のホームページには、その辺載ってなかったので思い至りませんでしたが、登録会でもらった書士会名簿にずらっと書いてありました。紙媒体のデータも活用しなくちゃですね。「書士」だけに。
主な役員を紹介していただいてるうちに、周辺の先生方の情報もいただけました。ちょうどいい感じのリストが作れそうです。
ただ他士業の先生については、「僕はこの先生に任せてるよ」とか紹介されるんじゃないかな、と思ってたのに、「そうねえ、大事だねえ」程度だったので深くは聞けませんでした。この辺はこちらから紹介してがっついて言うよりもそのうち、この人がいいよって進めてくる先生もいる気がするので、そういう人が現れるまでステイです。
■市川の行政書士事情ズバリ、「建設業はベテランがひしめいてるから、若い子は相続とか入管業務とかみたいだねえ」とのこと。
実に納得。読み通りと言っちゃ読み通りなんだけど、現状申請取次講習が開催されない状況で、おふくろの専門、運輸・建設から手をつけるかって思ってるときにうーん、な感じです。
まあいろんなyoutubeとか見るに、建設はいろんな派生業務への足掛かりって言うから常に参入できるようにとか思ってるんですが、甘くないなあ。
商工会議所についても聞くことができました。市川市の場合、相談役の行政書士さんもついてるみたいで、当然挨拶リスト入りです。
この自粛期間、散歩しながらグーグルマップに「行政書士」のピン落としていろんな看板気にしてましたが、どうも駅前は相続系が多いみたいですね。で、自宅開業っぽい住所の先生は建設系なのかも。
■しかしコロナは面倒だ「ご挨拶遅れまして」の枕言葉にはうってつけですが、やっぱり不自由ですね。先輩先生もアドバイスとして、「研修会とか支部の集まりでしっかり交流しなよ」と言ってくださるのですが、それが開催されない現状で「倫理研修もまだ受けられてないんですよ」と言うと、「ああ、そうか…。」と気を遣わせてしまったようです。
やっぱり、研修会・支部会重要ですね、早く再開して欲しいものです。
で、結局、この時期にご挨拶に伺っていいものかどうかはまだ判断つきかねますね。あと2、3件は回って、お手紙とかお電話にするかとか判断することにしようかと思います。
■まとめべつにまとまりませんが、やっぱ地元の先生のお話は間違いなく有意義でした。こういう時期じゃなければ、10件くらいまわって損はないだろうなって感じです。文字に起こすとアレですが、話も終盤にかかってくると
「大変だろうけど頑張って」
という言葉が実にリアルでした。集客が大変なのか、客づきあいとかの業務が大変なのか、勉強が大変なのか。どれも大変なんだろうけど、この先生はどこで苦労されたんだろうな、とか考えさせられました。
で、やっぱし支部会・研修会!ここ顔出すまではただただ心細いですね。
逆にそこにいい形で仲間に入れてもらうために、勉強して作戦練らなきゃです。
あと挨拶回りとは少し外れるけど、自分の取り扱い業務について迷っちゃいますね。入管業務の勉強も結構大変なんですよ。
ネット上の先輩たちは「業務はなんとかなる」って言うけど、専門業務以外のとこそんな簡単につまみ食いできるものなのかしら?
今度はその辺先輩たちにもお話伺って記事に出来たらと思います。
あ、アイキャッチにいつも困ってたんですが、しばらくは本八幡の神社シリーズで行こうと思います。まずは葛飾八幡宮正面。
-
開業日記
2020/05/25
申請取次行政書士
入管業務を取り扱う行政書士は、申請取次行政書士という資格を取ってる人がほとんどです。
これは本人に代理して各種申請ができるというもので、例えばアメリカに帰っちゃった人が日本での申請するの大変ですよね、っていうので必要な資格です。入管業務を取り扱うにあたっては、そりゃあ必要ですよね。
ただこの資格が無くても書類つくったり相談のったりはできるわけです。書類の提出だけ本人に行ってもらわなくちゃいけないだけで、人によっちゃ自分で役所行って直接話聞きたいって人にとっては代理してもらわなくても結構、って場合もあるのだと思います。
当然僕もこの資格を取るつもりなのですが、3月以降コロナの影響で研修会が相次いで中止になってます。ああああ!いま日程確認したら、7月の福岡も中止だなんて…。さっき日本行政書士連合のページ見たらそんな情報なかったのに。バッドニュースのキャッチは早いなんて…。
他の行政書士の先生の記事を見てると毎回定員超えてるとのことなので、これだけ中止した後はパンクして、なかなか受講できないなんてことにならないかしら…。
同じく研修受けられない人がたまってきてるんでしょうね、今回初めて「研修会の代替措置を検討している」との文言が入ったので、期待するしかないですね。
ちなみにほかの先生の記事では、その日試験があって結果が出るまで2週間、さらにそこから届出して1か月後に資格を得るということで、随分先になっちゃいそうです…
他の業務の研修も行われてないから、正直心細いですね。
明日にも事務所の封筒が出来上がるので、それできたら近隣の先生たちに挨拶回りしてアドバイスもらいながら、業務の事聞こうと思います。